おひさしぶりです。更新しますって言ってからずいぶん経ってしまいました笑
仕事との兼ね合いもあってこのブログ、どうしようかなぁと思っていました。
とりあえず今までに書き溜めてたネタを小出しにしつつ
ゆったり更新していこうかなと思います。
前回、秋葉原で開催された自作カスタムIEMオフ(というか飲み会)ですが、
もっとディープになって帰ってきました!笑
主催はお馴染み682さん!
日時や場所は上記リンクからどうぞ
自分は作ったIEMよりも測定したデータや設計時のノートをメインに持って行く予定です。
電源もあるようなので、簡易測定環境を持って行って、その場で測定・・・なんてのも?!
とにかく今から楽しみなイベントです。
自作をすでにしている方はもちろん、今後自作を考えている方やただ聴いてみたいって方も!
興味があったら是非!!笑
コミケお疲れ様でした!
自分はMYシンフォニーさんのブースで冬の告知なんぞをやらせていただきました。
さて前回の記事の続き、今回はおゆまるインプレのローリターンについて書いていきます。
おゆまるでの手順は簡単に以下のようになります。
1.おゆまるを温める
2.耳をぬらす
3.柔らかくなったおゆまるを耳に挿入
4.押し込んで硬化待ち
5.取り出す
こうして完成するのがコレです
このおゆまるインプレをシリコンインプレと比較してみたいと思います。
ヘリクスの再現はほぼ同じように見えます。
しかし外耳道の入口から第一カーブまでは多少近いものの
第一カーブ~第二カーブは先細りになってしまっています。
第一カーブ~第二カーブは先細りになってしまっています。
ずいぶん細くなってしまっているのが分かりますね。
これではカスタムIEMの利点である遮音性が確保できないばかりか
装着性にも難がありそうです…。
なぜこんな形になるのでしょうか。原因はおゆまるの柔らかさにあります。
シリコンインプレはシリンジで注入する時には液体に近い流動性を持っています。
このおかげで外耳道の隅々までシリコンが行き渡り、インプレッションが採取出来るんですね。
一方、おゆまるはそこまでの流動性は無く
4.押し込んで硬化待ち
とあるように、外圧をかけて外耳道に押し当てています。
しかしこれでは外耳道の内側(圧力方向)の形状しか再現できません。
これがあの奇妙な形の原因だと思います。
結論:おゆまるインプレは…ダメ、ゼッタイ!!
今更ながら、ポタ研お疲れ様でした!
ブースにお越し頂いた皆様、自作勢の皆様、ありがとうございました!
しかし、またしても写真を取り忘れてしまい記事に出来ませんでした…。ゴメンナサイ
さて今回の記事はおゆまるインプレについてです。
自作IEM勢が増えてきてとても嬉しい反面、安全面について十分な検討がされていないのが現状です。
カスタムIEMは身体に装用する物の中でも、外耳道というとりわけ皮膚の弱い部分と触れる機器です。故にちょっとした力がかかっただけで出血したり…という事が考えられます。
そんな中、おゆまるという安価かつ便利な樹脂材料を用いたインプレッション採取についてのお問い合わせをいただく事が増えて来ました。
このおゆまるとは90℃ぐらいの温度で軟化する樹脂で、100円ショップでも販売されているため安価かつ入手も容易、とても便利な材料です。
私も以前、おゆまるを使ったインプレを用いていました。しかし結論から言うとハイリスクローリターンです。
まずリスクはいうまでも無く「熱い」ことです。90℃を耳に入れる訳ですから、そりゃ火傷くらいします。
ではローリターンとは?
ここからは更に長くなるので次の記事にまとめたいと思います。